天井クレーンの種類

オーバーヘッド形天井クレーン(シングルレールガーター)

もっとも一般的な天井クレーン

建物の柱でクレーン吊り上げ荷重を受けるので、大容量にも対応できます。サスペンション形天井クレーンに比べ、揚程(吊りシロ)が高くできます。ローヘッド形ホイストと組み合わせることで、さらにフック下吊りシロを高くすることができます。

オーバーヘッド形天井クレーン(ダブルレールガーター)

シングルガーターでは対応できない大容量、ロングスパン等に最適

シングルレールガーターでは対応できない大容量やロングスパンに対応できます。シングルガーターより価格は高くなりますが、建物の高さが抑えられたり、建屋側の点検設備が、シングルガーターの場合に比べ安く済むため、建築コストまでトータルで考えるとメリットがあります。

サスペンション形天井クレーン

横行方向のフックの稼働範囲が広く取れます。

クレーンガーターが、建物の梁に取り付けた走行レール(I形鋼)より吊り下がって走行するタイプの天井クレーンです。揚程よりも横行方向の稼働範囲を優先させたい場合に適しています。また、走行レールを梁に設置するので、柱が無い限られた範囲のみに設置することも可能です。

橋形クレーン(門形クレーン)、片脚橋形クレーン(片門形クレーン)

地上のレールを走行するので、屋外で活躍!

地上に設置されたレール上を走行するので、屋外で利用されることが多いクレーンです。屋内でも、大型クレーンの下で利用されることが多くあります。

ジブクレーン

旋回式クレーン

自立ポールを立てて旋回するピラー形ジブクレーンと、建物の柱に設置するウォール形ジブクレーンがあります。それぞれに電動旋回式と手動旋回式があります。屋外に設置する場合には風の影響を考慮し、電動旋回式を採用します。
※0.5t以上の電動巻上機を使用する場合には、クレーン等安全規則第27条により、「過負荷防止装置」または「過負荷を防止するための装置」を付けなければなりません。

テルハ(モノレール)

巻上下+2次元移動

走行レールに沿ってホイストや電気チェーンブロックが移動します。曲線にも対応可能です。曲線テルハの場合には、各社のホイストや電気チェーンブロックの容量や形式によって最小回転半径が異なりますので、巻上機の選択に注意が必要です。S字曲線の場合には、ホイストの回転半径は左右で異なりますので、特に注意が必要です。フックの稼働範囲はレールの真下に限られます。